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株主の皆様には平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
第64期の経済環境は、新型コロナウイルス感染症の影響が緩和され、日本国内外における人々の活動も回復するなど、社会活動並びに経済活動の正常化へ向けた動きが見られました。一方で、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化、原材料・エネルギー価格の高騰、中国の景気減速懸念等の影響により、依然として先行き不透明で注視が必要な状況が続いております。
このような環境下、当社グループは中期経営計画の2年目となる当連結会計年度において、重点製品であるNiTiロータリーファイル「JIZAI」の量産体制構築と売上拡大に向けたマーケティング活動の強化を進めております。
中期経営計画の重要施策の観点では、グローバル生産体制の構築に向けた取組みを強化いたしました。ドイツの連結子会社MMG(旧GDF)が2023年9月に新本社・工場にて生産を開始したことに加え、国内ではスマートファクトリーの建設準備が終了し、2023年10月より建設を開始しております。今回建設するスマートファクトリーは、新製品及び新生産プロセスの量産化技術の確立とその後の海外展開を見据えた最初の「パイロット工場」として位置付けており、製品の原価低減を図りながらグローバルでの売上拡大を目指しております。また、ベトナム工場においては、生産能力増強及びBCP強化を図るため、2023年7月より増設準備を開始し、サージカル製品及びデンタル製品の生産キャパシティを増強してまいります。
第65期以降も中期経営計画に基づく成長戦略により、企業価値の向上を目指してまいりますので、株主の皆様におかれましては、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。
2023年11月