2024年11月に取締役兼代表執行役社長に就任しました。マニーは2026年に創業70年を迎え、今後100年企業に向けた飛躍への大きな転換点を迎えています。2025年10月に発表した4か年中期経営計画では、世界一へのこだわりやトレードオフの経営などマニーらしさに拘り、骨太の成長戦略を進めていくこと、医療現場の課題を共に解決するパートナーとして新たな価値を創出することを目指しています。株主、従業員、顧客、取引先、社会の皆さまなどステークホルダーからの期待に応えていくべく、与えられた職責を果たして参る所存です。

医療機器メーカーで35年、開発・生産を中心にほぼ全ての部署を経験した後、2013年8月に入社いたしました。先ず主力工場であるマニーハノイに1年間赴任し、現地の社員と共に「科学する心で熱心に粘り強く」品質向上・生産性向上に日々努めておりました。帰任後14年から25年までは最高財務責任者（CFO）として企業価値向上に努めてまいりました。これからは取締役常勤顧問として、経営の監督と意思決定を担い、グループ会社の力を結集し、常に「世界一の品質」を目指す経営を支え、世界の医療現場に役立つ製品を提供し、世界の人々の幸福に貢献し続ける所存です。

当社に入社後、CFOとして経理財務の統括を担当し、あわせて業容に相応しい企業基盤作りに注力してまいりました。2013年11月より取締役兼代表執行役社長、2020年11月より取締役兼執行役会長に就いたのち、2021年11月より取締役会副議長に就任致しました。常に変化する企業として、新たなフロンティアへの挑戦や革新的な試みを追い求める一方で、ゆるぎないコンプライアンスの確立や透明性の確保、内部統制の充実、「ステークホルダー利益の共通化」といったガバナンスの効いたマネージメントを心がけています。取締役会と執行役会とを繋ぐ要として、「指名委員会等設置会社」が具備する特性を最大限に生かすための運用の積み重ねを通じて、更に研ぎ澄まされたガバナンスを指向してまいる所存です。

銀行、外資系運用会社などで上場企業への株式投資業務に従事し、その後バイアウトファンドでM＆A等を通じ経営権を取得する投資を行い、企業経営にも関与しました。2005年以降はエンゲージメントファンドの立ち上げを行い、企業との対話を重視して数多くの企業との建設的な対話を行いました。また、大学教授として、財務、コーポレート・ガバナンス、M＆Aなどに関する研究・教育活動にも携わりました。また、複数の上場企業での社外役員も務めました。こうした経験を活かして、当社の社外取締役という立場から、キャッシュ・フローを有効に活用しながら、当社の持続的な成長に貢献して参る所存です。患者の為になり医師の役に立つ当社の優れた医療機器をより多くの世界の隅々に届け、企業価値・株式価値を高め、株主・従業員・顧客・取引先・地域社会などの様々なステークホルダーの皆様からの期待に応えるべく、与えられた職責を果たして参る所存です。

製薬会社において、コマーシャル・経営企画部門を中心に累計16年間の欧米勤務を経験し、日・米・欧・アジア全地域でのビジネスに取り組んで参りました。またマネージメントとしてグローバル化を推進、数々の事業変革、多様性の推進、コンプライアンス問題対応の他、トップマネジメントの一員としてグローバル企業の経営に携わりました。その後もヘルスケア業界において、アドバイザーやコンサルタントとして複数企業の経営戦略策定やグローバル化支援をさせて頂いております。こうした経験とヘルスケア業界で培った患者視点を活かし、社外取締役として、中長期的で多様な視点から株主・顧客・従業員・取引先・社会等の幅広いステークホルダーに対する付加価値を意識し、当社の持続的成長に向けた経営戦略を考え、必要な助言を行うと共に経営監督に努めたいと存じます。透明性の確保を意識し、積極的なコミュニケーションによる各ステークホルダーとの信頼関係構築を心がけ、与えられた職責を果たして参る所存です。

日系医療機器メーカーのオリンパス(株)で消化器内視鏡システムの企画、開発、マーケティングに携わり、医療機器事業を牽引してきました。オリンパス(株)は2011年に発生した不祥事（有価証券報告書虚偽記載と経営陣の総辞任）により存続の危機に見舞われましたが、旧経営陣から経営を引き継ぎ社長として会社の立て直しに尽力しました。肥大化したグループ事業会社の整理と医療事業を中心とした事業基盤の強化、財務体質の改善、コーポレート・ガバナンスの強化を図る事で会社を復活させました。普通ではしがたい経験を持つ事、その際の精神力、リーダーシップをマニーで役立てたいと思います。また、オリンパス(株)はその売り上げの8割が海外であり、グローバルな経営を行っています。マニーは海外での事業強化が急務であり、グローバルな事業展開という点でも経験が活かせるものと思います。

弁護士として法律事務所でキャリアをスタートし、企業法務中心に実務経験を積んだのちに、事業会社において法務・ガバナンス分野を中心に、M＆Aやグローバルのグループ会社との連携を含む幅広い業務に携わってまいりました。また、これまで複数の上場会社で社外取締役や監査役等の役員を経験しております。これらの経験を活かして、独立した立場から、環境、社会、ガバナンスの観点も踏まえ、執行部門に対し提言を行い、当社の持続可能な企業価値の向上に貢献していく所存です。